「倒産が底打ち」の見出しがあるニュースが流れていました
倒産件数は27年ぶりの低水準、負債総額は5年ぶりの3兆円超え【2017年度の全国企業倒産】
2017年度(2017年4月-2018年3月)の全国企業倒産(負債総額1,000万円以上)は8,367件、負債総額が3兆837億2,500万円だった。
倒産件数は、前年度比0.1%減(14件減)とほぼ横這いながら、2009年度から9年連続で前年を下回った。水準としても1990年度(7,157件)以来の少ない件数だった。
中小企業のリスケ要請に金融機関が積極的に対応しているほか、上向きな景況も影響した。ただし、月次ベースでは前年同月比増加と減少を交互に繰り返し、2017年10月には6年3カ月ぶりに2カ月連続の増加になった。さらに都道府県別では、2018年3月までに7カ月連続で前年同月比で「増加」が「減少」を上回り、年度全体では前年度比「減少」が23都道県、「増加」が22府県と拮抗するなど、倒産減少の「底打ち」を窺わせた。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180409-00010000-biz_shoko-bus_all
こんにちは、おつげ女です。
倒産が底打ちしたかもしれないけど会社の消滅がなくなるわけではない。
これは、今から起こる人材難から廃業への始まりにしかすぎない。
ここ2ヶ月ほど、ネット求人に関するサイト更新、相談が相次いでいます。
相談に乗った会社のほとんあが昔からの老舗中小企業で、評判も悪くない会社ばかりです。
ただ共通する問題がありました。
それは「後継者がいない」です。
人材不足を解消しても、後継者問題はなくならない、次は廃業連鎖が起こる
訪問した会社には後継者らしい人が誰もいないのです。
人材不足解消に、社長さん自ら乗り出していることから、後継者がない状況がよくわかる。
かりに、その場の人材不足はどうにか解決できても、事業を継続できうる後継者がない。
つまりは廃業が避けられないわけです。
そして、廃業が避けられない中小企業には、産業の根幹をゆるがしかねない技術を持っている会社が多いのと、そんな中小企業同士は、もちつ持たれつの関係が強く連鎖廃業が起こりやすい状態だということ。
あちらの技術がないと、こちらの技術がなりたたない。
ただ、そんななか、希望といえばいいのかどうかは解らないが、新しい働き方を目指している企業もある
働き方を変え、人材を集めようとする会社
求人相談で、ほとんどの企業が会社の技術や福利厚生をPRしたいと話すなか、数社気になる相談のもちかけられ方をした会社ぎありました。
それが、こんなもの。
「今の働き方改革では、誰も救われない。経営者目線の求人から脱却して、仕事の魅力で人材を集めることができないか?」
というもの。
詳しく話しを聞くと、
「今の企業のあり方だと仕事が意味のあるものだと伝わっていないのではないか」というものでした。
意味のある仕事だと解る前に退職する場合もある。
そんな状態を解消するために、社内に会社を健康に保つための部署を作れないかと考えていると言うものでした。
会社を健康に保つための善玉菌をつくる。みたいな話だった。
いわば、悪い菌、良い菌のバランスをとる菌。
強い菌、弱い菌、どちらも体には必要だが、何方かが勝るとガンになる。
ガンにならないようバランスをとる菌のような部署。
硬い細胞には柔らかく、柔らかくには硬く接して、ぶつかった場合の衝撃を柔らげるような。状況を組織内につくれれば、それが、意味のある会社をつくることにつながるのではないか。というもの。
こんな話をきいたのは2社だが、この2社はこのような状態をつくるために実行に移すとのことでした。
先が見えるといいのだが。
倒産は底打ちだが廃業は止まらない。働き方改革とは違う、いい仕事を生み出し、意味のある仕事をつくる経営者だけが残る
企業消滅の原因が、結局は「人」だ。後継者も人材も人。
今国がやろうとしている働き方改革では、だれも救われない。
それは働いても意味のない仕事を整えているだけに過ぎないから。
意味のない虚構を積み上げても、だれも助からない。だって虚構の仕事だもの。
意味のある、いい仕事を生み出す。
いい仕事は、いい後継者、人材を生み出す。
さすれば廃業も無くなる、、、かもしれません。