こんにちは、おつげ女です。
新しい事業に関して、お面部長の目論見通り事がすすんでいた。
しかし、お面部長には問題があった。自分ではコンテンツづくりをする事ができないという問題だ。
だから、一緒に動く人材が必須。そして、お面部長は、社内でただ一人ネット業務にあたる私に目をつけたのだ。
とはいえ、わたしもエキスパートというわけではなかったので、この時は社内でベースとなるデータの蓄積を目的として、知らない奴より、少しは解るだろうと目をつけられたのかもしれない。
コンテンツ事業の提案会議があった次の日、お面部長は私のところへやってきた。
お面部長が制作室に入ってくると空気が一気にかわり緊張した。
アスペルガー上司との仲の悪さも原因だが、会議でのゴリ押し提案に制作全員も異様に警戒しているようだった。
アスペルガー上司のところへ行くのかと思えば、なんと私おつげ女の場所にやってきた。
そして、会議であったコンテンツ事業に関して協力して欲しいとの申し出があった。
内容はというと、ポータルサイトのベースを作り、プレゼン用のページを二、三作って欲しいとのことだ。
ただ、作るにしても、どんなテーマでやるポータルサイトなのか解らないと作れない、とはなすと
近隣地域をテーマにしたポータルサイトを作りたいと更に説明された。
正直、この時は、わたしはお面部長のことについて、いいとも悪いとも言えない状況で人間的な判断がつかないでいる状況でした。
ただ、なにか違和感があったのは確かです。
しかし、会社の状況を考えると、何らアクションもしないのはどうかと考え、迷いはしたが協力する事にしました。
これが、地獄の入口になろうとは、この時さも思ってもいませんでしたが。