こんにちは、おつげ女です。
ハヤシさんが退社し、キムさんの入社で制作室は落ちつくかのようにおもわれたが、そうはいかなかった。
キムさんが入社して三カ月たたあたりから、社内会議の復活が告知されたのだ。復活の理由は、キムさんが入社したこともあるが、それ以上に仕事が減少していたことがあった。
社内では、仕事減少にともない、数少ない営業が毎日会社からのパワハラにあっていた。
ボスの怒鳴り声が聞こえ、営業を怒る姿が度々目撃され、社内のムードは悪化の一途を辿った。
事務所でのパワハラ、制作室でのパワハラ。パワハラ三昧の会社だ。すでに、周りの会社からも、うちを不安視する会社がでていた。
廃業するの?と聞かれはじめたのも、この時からだと思う。
会議には経営陣を除いた社員全員が出席した。
全員が顔を揃えるのは一年ぶり。誰しもうつむき元気がなかった。
場を仕切るのはお面部長。アスペルガー上司との中の悪さも、社長命令を盾に会議を開くことができたようだ。
はじめに、会社の現状、業界の現状などが説明されたあと、この困難をのりきるための提案をすることが発表され意見を聞いていくことになった。
おのおの現状を見直すことで困難をのりきる様な話しが一通りあった。
今ある仕事を見直し、効率を図り、利益率を上げ困難をのりきるといった内容だった。
話しが一巡し、お面部長は、会社サイドが何か新規起業を目的とした事業をしたいとの考えが告げられ、場が騒然とする。
その後、話される内容が私の人生すら左右する出来事になろうとは、この時はまだ考えてもいなかったのですが。
お面部長は、かなり前から色々と画策していたのは、全てが失敗する三年先の事になるのですが。
つづく